小麦プロジェクト「武蔵野地粉うどん」



商工会議所 武蔵野地粉うどんのホームページへ
http://musashino-kanko.com/udon/

かつての武蔵野の風物である麦畑を再現すべく、麦つくりを市民に体験してもらい、収穫した小麦を武蔵野地粉うどんを打ち、味わう、というプロジェクトに参加しています。麦の種まき、麦踏、麦刈り、脱穀、武蔵野うどん打ちまでの一連の流れを体験し、身近な移住区のなかで、武蔵野の原風景を味わい、収穫した粉でうどんを打つという農と食の関連を実体験として学ぶことができる取り組みです。収穫された小麦は、古くからの武蔵野の食文化を伝承した「武蔵野地粉うどん」として生まれ変わります。平成23年からは、市販を求める声にお応えして、「冷凍 武蔵野地粉うどん」として一般販売されています。
武蔵野農業ふれあい村では武蔵野商工会議所・JA東京むさしに協力をし、武蔵野地粉うどんに関連する取り組みを、食育や地産地消に活かそうと、市民に農業体験の場を提供しています。

■武蔵野市と小麦の関係
武蔵野の台地は、その土質や水利の関係で、水田には向かずに畑作が中心でした。明治時代に栽培されていた小麦は作付面積の多くを占めていました。
小麦は、農家の人たちにとって、貴重な換金作物でした。また、お祝い事などがあるときは、小麦粉を原料としたうどんやおまんじゅうを作って食べたり、ふるまったりしていました。

■武蔵野地粉うどん「種まき」「麦踏み」「麦刈り」「はざかけ」「脱穀」農業体験
□種まき体験
11月中旬 市内農家さんの畑で小麦「農林61号」の種を播きました。


□麦踏み体験
2月小学校の2、3年生も参加し「麦踏み」体験をしました。
「麦踏み」とは文字通り、麦の芽を踏みつける作業で、通常1~2月に行なわれます。小麦作りではとても大切な作業です。麦は踏まれることにより背丈がやや低く、太く育ち始めるので、麦が倒れるのを予防する効果があります。また根の成長を促進する効果もあり、霜柱から根を傷めることを防ぎます。


□麦刈り体験
6月梅雨の合間を縫って天気の良い日を見計らって一斉に麦刈りをします。
今はコンバインで刈りますが、倒れてる株は鎌で刈らなければならず、かなりの重労働となります。これも、昔の農作業の実体験として市民が学べるよい機会です。


□はざかけ体験
麦を刈った後は天日干しをします。このように天日干しすることを「はざかけ」といい、「はざ」も木や竹を組み合わせて造ります。刈取った麦は結束して運びますが、運んで「はざ」にかけます。束ねた紐が緩んでしまって思いのほか麦ワラが落ちますが、「落ち穂ひろい」をして回収します。有名なミレーの絵画の場面を身近に体験できます。


□脱穀体験
旧式の脱穀機(今はあまり見ることがない)を使って昔ながらの脱穀を体験します。
採れた麦は製粉工場へ依頼し小麦粉となります。